読書の秋
- 2018/10/19
- 22:22
アニャの本名?のロイヤル・アナロスタンは「シートン動物記」に出てくる猫からとったんですが
(当初は里子に出す予定で仮名だったのでふざけてつけた)

その本を図書館で見つけたんで借りてきました。

シートン動物記って、笑えないウツ結末な話が多いけど
この話は意外にハッピーエンドなんで、子供の頃気に入ってました。
と言っても、うちにあった本は子供向けでだいぶはしょってあったから、本当は違うかも。
数十年ぶりに読んでみるか。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ちなみに うちにあった本では、「猫肉屋」というインパクト大な商売から話は始まります。
と言っても、猫の肉をハンバーガーにして売るとかではなく
手押し車に乗せた肉を猫に配ってあるく、えさやりおじさんです。
しかし あくまで商売なので、肉をもらえるのは飼い主が週ぎめ代金を払った猫だけです。
そして、おじさんはどの猫が顧客かちゃんと見覚えていて、間違えることはないのでした。
このくだりを最初に読んだとき、いくらおじさんが見間違えないと言っても、しょせんは猫に肉を投げつけるだけで、個室でサービスするわけじゃないのだから、猫同士による肉の強奪事件が勃発するだろうと思ったんですが、やはりそのようで、争奪戦をかいくぐって漁夫の利で肉をかすめとった子持ちのノラがロイヤル・アナロスタンの母親です。
ロイヤル・アナロスタンにはきょうだいがいましたが、凶悪なオス猫に食い殺されてしまい
そのうち母猫も行方不明になって、ひとりで苦労しながらも一人前に成長し、子猫も産みます。
(そういや物語のロイヤル・アナロスタンは♀だった…)

そして、転機が訪れます。
ロイヤル・アナロスタンはガラの悪い2人の男に捕まってしまうのです。
しかし、意外にも彼らはロイヤル・アナロスタンをきれいにシャンプーし、ごちそうを食べさせます。
「汚い猫を見つけたので虐待することにした」のコピペみたいですが、実は彼らは悪徳ペット業者で
そこらのノラを美猫にしたててキャットショーに出し、賞金をせしめる計画なのでした。
ロイヤル・アナロスタンはまるまる太り、毛皮はツヤツヤフサフサ、見事な猫になりました。
―― 名前をつけないといけないな。なにか「ロイヤル(王室)」とか、うまい名はないもんかな。…おい、サム、お前の生まれ故郷の島はなんと言ったっけ?
―― アナロスタン島ってのが、わっちの生まれた島でがんす。
―― それがいい!「ロイヤル・アナロスタン」、実にいい名じゃないか!
というような会話がかわされ、ロイヤル・アナロスタンの誕生です!
偽造血統書を付けてロイヤル・アナロスタンはキャットショーに出品され
みごと優勝します。(どんなショーやねん)
そして金持ちに売られ、豪邸暮らしをすることになりました。
しかし、上流のきどった生活・退屈すぎる毎日が性に合わず、脱走・逃亡してしまいます。
そして、すっかりもとどおりの薄汚い猫になってノラ生活を満喫していたある日。
―― おや、おめえはロイヤル・アナロスタンじゃねえか。
それはあの、アナロスタン島出身のサムでした。
サムはペット業から足を洗い、とあるオフィスビルの守衛として働いていました。
サムはロイヤル・アナロスタンに弁当を分けてくれ、その日からロイヤル・アナロスタンはなんとなくそこらをうろついてすごすようになりました。
ある日、大きなネズミをくわえて歩いているのが社長の目に止まり、大変気に入られます。
すかさずサムが上手いこと言って、社長が猫肉屋でのロイヤル・アナロスタンのスポンサーになってくれることになりました!
抜け目の無いサムは肉屋の代金を少し高く申告して、上前をはねることも忘れませんでした。
こうしてみんながちょっとずつハッピーになりました。というお話です。 ( ;∀;) イイハナシダナー
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

子供の頃は、「猫肉屋」って商売として成り立つのか疑問に思ったんですが、今でも疑問です。
どのぐらい顧客猫がいたら儲けが出るんだろう??
ちょうど同時代のイギリスのギッシングの小説に、「猫エサ用の肉屋で小金をためこんだオバサン」というのが出てくるんで、すくなくともペットフードビジネスは既に存在してたみたいです。
そのオバサンの詳しい商売形態は不明ですが、小金をためこめたならすごいじゃないか…。
いい加減なキャットショーといい、ペット業黎明期だったのかもしれませんね。
そこにビジネスチャンスがあったのかもしれません。
(当初は里子に出す予定で仮名だったのでふざけてつけた)

その本を図書館で見つけたんで借りてきました。

シートン動物記って、笑えないウツ結末な話が多いけど
この話は意外にハッピーエンドなんで、子供の頃気に入ってました。
と言っても、うちにあった本は子供向けでだいぶはしょってあったから、本当は違うかも。
数十年ぶりに読んでみるか。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ちなみに うちにあった本では、「猫肉屋」というインパクト大な商売から話は始まります。
と言っても、猫の肉をハンバーガーにして売るとかではなく
手押し車に乗せた肉を猫に配ってあるく、えさやりおじさんです。
しかし あくまで商売なので、肉をもらえるのは飼い主が週ぎめ代金を払った猫だけです。
そして、おじさんはどの猫が顧客かちゃんと見覚えていて、間違えることはないのでした。
このくだりを最初に読んだとき、いくらおじさんが見間違えないと言っても、しょせんは猫に肉を投げつけるだけで、個室でサービスするわけじゃないのだから、猫同士による肉の強奪事件が勃発するだろうと思ったんですが、やはりそのようで、争奪戦をかいくぐって漁夫の利で肉をかすめとった子持ちのノラがロイヤル・アナロスタンの母親です。
ロイヤル・アナロスタンにはきょうだいがいましたが、凶悪なオス猫に食い殺されてしまい
そのうち母猫も行方不明になって、ひとりで苦労しながらも一人前に成長し、子猫も産みます。
(そういや物語のロイヤル・アナロスタンは♀だった…)

そして、転機が訪れます。
ロイヤル・アナロスタンはガラの悪い2人の男に捕まってしまうのです。
しかし、意外にも彼らはロイヤル・アナロスタンをきれいにシャンプーし、ごちそうを食べさせます。
「汚い猫を見つけたので虐待することにした」のコピペみたいですが、実は彼らは悪徳ペット業者で
そこらのノラを美猫にしたててキャットショーに出し、賞金をせしめる計画なのでした。
ロイヤル・アナロスタンはまるまる太り、毛皮はツヤツヤフサフサ、見事な猫になりました。
―― 名前をつけないといけないな。なにか「ロイヤル(王室)」とか、うまい名はないもんかな。…おい、サム、お前の生まれ故郷の島はなんと言ったっけ?
―― アナロスタン島ってのが、わっちの生まれた島でがんす。
―― それがいい!「ロイヤル・アナロスタン」、実にいい名じゃないか!
というような会話がかわされ、ロイヤル・アナロスタンの誕生です!
偽造血統書を付けてロイヤル・アナロスタンはキャットショーに出品され
みごと優勝します。(どんなショーやねん)
そして金持ちに売られ、豪邸暮らしをすることになりました。
しかし、上流のきどった生活・退屈すぎる毎日が性に合わず、脱走・逃亡してしまいます。
そして、すっかりもとどおりの薄汚い猫になってノラ生活を満喫していたある日。
―― おや、おめえはロイヤル・アナロスタンじゃねえか。
それはあの、アナロスタン島出身のサムでした。
サムはペット業から足を洗い、とあるオフィスビルの守衛として働いていました。
サムはロイヤル・アナロスタンに弁当を分けてくれ、その日からロイヤル・アナロスタンはなんとなくそこらをうろついてすごすようになりました。
ある日、大きなネズミをくわえて歩いているのが社長の目に止まり、大変気に入られます。
すかさずサムが上手いこと言って、社長が猫肉屋でのロイヤル・アナロスタンのスポンサーになってくれることになりました!
抜け目の無いサムは肉屋の代金を少し高く申告して、上前をはねることも忘れませんでした。
こうしてみんながちょっとずつハッピーになりました。というお話です。 ( ;∀;) イイハナシダナー
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

子供の頃は、「猫肉屋」って商売として成り立つのか疑問に思ったんですが、今でも疑問です。
どのぐらい顧客猫がいたら儲けが出るんだろう??
ちょうど同時代のイギリスのギッシングの小説に、「猫エサ用の肉屋で小金をためこんだオバサン」というのが出てくるんで、すくなくともペットフードビジネスは既に存在してたみたいです。
そのオバサンの詳しい商売形態は不明ですが、小金をためこめたならすごいじゃないか…。
いい加減なキャットショーといい、ペット業黎明期だったのかもしれませんね。
そこにビジネスチャンスがあったのかもしれません。